江坂神社(素盞嗚尊神社)

江坂神社(素盞鳴尊神社)

江坂神社(素盞嗚尊神社)の基本情報

素盞嗚尊神社は吹田市江坂町の閑静な住宅街に鎮座する神社です。

近くには服部緑地植物園があり緑豊かなで落ち着いた場所にあり、境内もきれいに手入れされています。

その名の通り素戔嗚命(スサノオノミコト)を主祭神として祀っており、総本社は京都の八坂神社です。

地域の方々には江坂神社と呼ばれ親しまれており、お祭りや初詣の時期には多くの参拝者で賑わいます。

正式名称素盞嗚尊神社(すさのをのみことじんじゃ)
英)Susanowonomikoto Shrine
通称江坂神社
所在地〒554-0063
大阪府吹田市江坂町3丁目68?11
電話06-6384-8434
参拝時間(開閉門)常時開放
授与所受付時間概ね9時~17時
定休日なし
公式サイトhttp://www.esakajinja.or.jp/
創建不詳
社格等旧村社
系列・信仰など祇園信仰

由緒・歴史

当神社の創建について資料等が現存しないため詳しいことは分かっていません。

このあたりは平安時代末期~鎌倉時代に荘園の広がりとともに発展していったという歴史があるため、創建は鎌倉時代~室町時代あたりではないかと考えられます。

また昭和27年頃に作成されたとみられる当神社に残されている「神社明細書」には、古人の伝承としてではありますが、「当神社は元暦元年(1184年)5月に京都の八坂神社の御分霊を勧請して創建され、嘉吉2年(1442年)に現在地へ奉遷された。」との記載があります。

しかしこの記述を裏付ける資料は何もなくこれが正しいかどうかは分かりません。

江戸時代になると当神社に関する資料が多く残されており、元禄5年頃には「広大な境内地を有し、本殿、拝殿、石鳥居、宮道を備えていた」との記述があり、現在の江坂町、豊中市若竹町・寺内・東寺内町あたりの氏神神社として祀られていたことが分かります。

明治以前は「牛頭天王(ごずてんのう)社」あるいは「感神院」と呼ばれていましたが、明治元年の神仏分離令により素盞烏尊神社に変更されました。

表参道の鳥居の扁額に「感神院」と記載があったものも、仏教色を排除するために「感神宮」と改められました。

ご祭神

素盞嗚尊(すさのをのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
誉田別尊(ほむたわけのみこと)

主なご利益

庶民守護(人々を災厄から守り、家に幸せをもたらす。)
疫病祓除(はやり病を防ぎ、人々を病気から守る。)
尚武護国(武をたっとぶ気風を育み、国を守る。)
旱魃救済(日照りに慈雨をもたらし、人々を救う。

主な祭礼、行事

日程行事
元旦~15日初詣
元旦歳旦祭
1月4日~15日頃新春団体参拝
1月15日とんど祭
2月3日節分祭
旧初丑の日稲荷祭
4月第1日曜日スサノヲ祭
5月14日(宵宮)
5月15日(本宮)
春季大祭
6月30日の前後1週間くらい茅の輪くぐり
6月30日夏越の大祓
10月14日宵宮
10月15日本宮
例大祭(秋祭)
10月下旬~11月下旬菊花奉納
9月12日~12月26日
(秋祭の日はなし)
七五三詣り
12月第1日量日神宮大麻頒布始め祭
12月23日しめ縄掛け替え行事

御朱印

新年の1月にお参りしたのでお正月の特別バージョンの御朱印をいただけました。

初穂料は500円で書き置きのみとなりますが、当社禰宜の多田利子さん作のイラストもいただけます。
(通常の御朱印は初穂料300円だったかと思います。)

イラスト内容は毎年変わり、令和3年はイザナギとイザナミの国産みのお話でした。

令和2年は天の沼矛でオノコロ島(淡路島)を作ったお話でした。

令和元年は天照大御神から国造りを任せられるイザナギとイザナミでした。

令和元年から3回に渡り国のはじまりのストーリーが進んでいってます。

ご祈祷・儀式

江坂神社では複数組まとめてではなく、一組ずつ昇段し祈祷を受けられます。

電話(06-6384-8434)または社務所の窓口にて事前予約が必要です。

初宮参り(お宮参り)

初穂料:1万円

お下がりに魔除けの矢、お食い初めセット、絵馬などをいただけます。

七五三まいり

初穂料:8,000円

予約開始は8月1日午前9時より。

祈祷の実施期間は令和2年の場合、9月12日~12月26日でした。

厄年・厄祓い

初穂料:8,000円

正月三が日は予約なしで受け付けています。

車のお祓い

初穂料:8,000円

北側の鳥居から直接境内に乗り入れ車祓所に駐車します。

神前結婚式

受け付けています。

詳細は社務所もしくは神前式を取り扱っているブライダル業者等にお問い合わせください。

江坂神社での神前結婚式を取り扱っているブライダル業者

その他個人祈祷

家内安全、安産祈願、病気平癒、合格祈願、交通安全、商売繁盛など希望に応じたご祈祷を受けられます。

初穂料はご祈祷内容によっても異なるため社務所までお問い合わせください。

企業・団体祈祷

社運隆昌・商売繁昌・必勝祈願など、会社や野球チーム等の団体での祈祷を受け付けています。

詳細・ご相談は社務所までお問い合わせください。

出張祭典

地鎮祭、上棟祭、竣工祭、工事安全、新居のお祓い、事務所や店舗の開店お祓い、神棚祭、神葬祭、井戸埋め、家屋解体など。

初穂料や送迎・交通費の有無など詳細は社務所までお問い合わせください。

行き方・アクセス

電車・バスでの行き方

北大阪急行「緑地公園駅」より徒歩10分

車での行き方・駐車場

駐車場あり(約10台)

境内のご紹介

江坂神社の境内にある主な施設や見どころについて紹介します。

鳥居と表参道

神社の南側に「感神宮」の扁額がかかった鳥居があり、表参道へと続いています。

表参道の奥に石段があり、その奥には社殿が見えます。

ちなみに駐車場はこの左手にある細い道を進んでいった先にあります。

手水舎

こちらが手水舎です。

松泉寺

手水舎の向かい辺りに臨済宗 妙心寺派のお寺「牛頭山 松泉寺」の入り口があります。

位置関係から江坂神社の神宮寺であったと思われますが、資料がなく明確な関係性は不明とのこと。

拝殿

石段を上ると、正面に注連柱が建ち、その奥に江坂神社の拝殿があります。

元禄16年(1703年)に再建され、昭和44年(1969年)に改築されています。

本殿

こちらが本殿です。

本殿は正面に千鳥破風を設けた銅板葺(もと杮葺)の一間社流造で、建築史の観点から非常に価値の高いものとして、吹田市の有形文化財に指定されています。

17世紀頃の建築と言われていますが、正確な記録は残っていません。

末社:岩本稲荷社

京都の伏見稲荷大社の稲荷山に鎮座されている「岩本稲荷」の御分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。

ご祭神宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
主なご利益商売繁盛
五穀豊穣
家内安全

伊勢神宮遥拝所

伊勢神宮の第62回式年遷宮(平成25年秋)を記念し、かつてこの地にあったと言われる伊勢神宮遥拝所が復活整備されました。

踏み石に立ち正面の石に対面すると伊勢の方向に向くので、この地から日本の総氏神様である伊勢神宮へのお参りができます。

家形石棺の蓋

明治初期に出土した家形石棺の蓋が御神木のふもとに祀られています。

家形石棺(いえがたせっかん)とは、古墳時代にみられる石棺の一種。 蓋石が屋根形で、身は刳抜式または組合式の箱状の石棺である。 蓋石の四方の傾斜部に断面長方形の縄掛突起がある。 古墳時代中期後半~終末期まで長期間用いられた。

家形石棺|Wikipedia

車お祓所

ご神木のふもとには車お祓い所もあります。

神社北側の鳥居をくぐって境内に乗り入れて車のお祓い所に停めます。

上記の写真はお正月だったので境内に車は乗り入れできないようになっています。