服部住吉神社

服部住吉神社の基本情報

服部住吉神社は、服部天神宮とともに服部を代表する神社です。

全国に約600社ほどある住吉神社のひとつで、宗教法人としての正式名称は「住吉神社」です。

豊中だけでも住吉神社は3社あるので、地域住民からは「服部住吉神社」「服部のすみよっさん」などと呼ばれ親しまれています。

正式名称住吉神社(すみよしじんじゃ)
英)Sumiyoshi Shrine
通称穂積服部の住吉さん
服部住吉神社
所在地〒561-0853
大阪府豊中市服部南町2-3-31
電話06-6864-0761
参拝時間(開閉門)調査中
授与所受付時間調査中
定休日なし
公式サイトなし
神社めぐり

由緒・歴史、主な御利益

創建不詳
ご祭神住吉三神(すみよしさんじん)
[ 底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)]
息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
旧社格村社
主な御利益厄除け、交通安全、旅行安全、安産
総本社住吉大社

創建は定かではありませんが、全国の住吉神社の総本社である大阪市住吉区にある「住吉大社」の別宮として建立されました。

奈良時代末から平安時代の初めにかけて、猪名川流域の社務を管理していたとされています。

社殿は平安時代の仁平2年(1152年)に本殿、鳥居、社務所などが再建されたという記録が社記に残っているため、少なくともそれ以前には社殿も建立されていたと思われます。

主な祭礼、行事

  • 歳旦祭(1月1日)
  • とんど(1月15日)
  • 稲荷祭(2月の初午の日)
  • 夏越大祓式・茅の輪くぐり(6月30日)
  • 夏祭(宵宮:7月30日、本祭:7月31日)
  • 例祭・秋祭(宵宮:10月14日、本祭:10月15日)
  • 七五三詣(11月中)
  • 晦大祓式(12月31日)

御朱印、授与品(お神札・お守り)

こちらが服部住吉神社の御朱印です。

御朱印は社殿の横にあるこちらの社務所でいただけます。

まれに留守にされることもあるようですが、日中は基本的に神職さんがこちらにいらっしゃるので、「御朱印をいただけますか?」と声をかければ大丈夫です。

初穂料は300円です。

行き方・アクセス

電車での行き方

阪急電車宝塚線「服部天神駅」から徒歩4~5分ほどです。

服部天神宮から約200mほどと近いため、ほとんどの方は服部天神宮に参ってからさらに足を延ばすという形で参拝されています。

駐車場

境内に無料駐車スペースが数台分あります。

服部住吉神社には北・南・西の3箇所に入り口がありますが、車で入られるのは北側の入り口のみです。

こちらが北側の入り口です。

車の場合はこちらから入ります。

境内のご紹介、見どころ

服部住吉神社の境内にある施設を紹介します。

神社の入り口

服部住吉神社の入り口は北・南・西と3箇所あり、正門は上図の南の鳥居です。

ただしこちらの鳥居は服部住吉神社の社殿から190mほど南にあり、鳥居をくぐってから普通の住宅が建ち並ぶ参道をかなり歩くことになります。

服部天神宮から歩いてくると西門か北門に到着するため、こちらの南門から入る方はかなり少ないかもしれません。

上の写真は北門です。

車で来て境内の駐車場に駐車する場合はこちらから入ります。

上図は西側の入り口です。

閑静な住宅街の中に佇む神社です。

南の鳥居から長い参道を歩いてきたら神門に辿り着きます。

「下乗」と書いたコーンが置いてあります。

入り口は狭いので車で入ろうとする方はいないでしょうが、自転車など乗り物に乗っている方は降りて境内に入りましょう。

桜門の左手には「愛宕山」の祠があります。

手水舎

神門をくぐってすぐの神社の境内です。

広々とした開放感のある境内です。

神門から入ってすぐ左手の手水舎があります。

こちらでお清めしてから拝殿へ向かいましょう。

拝殿・本殿

こちらが服部住吉神社の拝殿です。

服部住吉神社の社殿は2度にわたって焼失しており、2度の再建を経て現在の社殿となっています。

一度目は、天正6年(1578年)織田信長の荒木村重討伐のときに兵火にかかって焼失、元和8年(1622年)に再建。

2度目は、昭和22年(1947年)に失火により焼失、仮社殿でしのいでいましたが、昭和36年(1961年)に再建されています。

中之島に御鎮座されていた「豊國神社」が、大阪城内に遷座されることになり、豊國神社の旧社殿を譲り受ける形で現在の社殿が再建されました。

本殿の裏にある神門には太閤秀吉公の桐の紋が彫刻されています。

「豊臣秀吉公」「豊臣秀頼公」「豊臣秀長卿」奉祀する豊國神社の本殿であったなごりを見て取れます。

能舞台

服部住吉神社の神楽殿は大阪最古の能舞台として、国の登録有形文化財に登録されています。

現在も年に数回、能や狂言などがこの能舞台で催されています。

神楽殿の見学は無料ですが、神職さんにお願いしてドアを開けてもらい、一緒に入って見学する必要があります。

こちらの能舞台は元々、 明治31年(1898年) 、大阪博物館(現:大阪商工会議所)に、能楽界の篤志家の寄付によって建立されました。

総桧材を用い、古式に則って建築された非常に貴重な建築です。

昭和2年(1927年)の博物館移転に伴い、大阪天満宮内に移築されました。

昭和56年(1981年)、服部住吉神社の大造営の際、大阪天満宮から譲り受ける形で、当神社に移築されました。

摂末社

服部住吉神社の境内社には「住吉稲荷社」と「住吉龍神社」があります。

2つの境内社には「住吉稲荷社」の朱鳥居が立ち並ぶ参道を行きます。

伏見稲荷大社の千本鳥居ほどの数ではありませんが、朱色の鳥居が立ち並ぶ姿は美しいです。

ちなみに、この参道は服部住吉神社の本殿のちょうど裏にあるので、先述した太閤秀吉公の桐の紋はこの朱鳥居の途中で観ることができます。

朱鳥居を抜けた先、左手にあるのが「住吉稲荷社(住吉稲荷大明神)」、奥にあるのが「住吉龍神社」です。

住吉稲荷社

こちらが住吉稲荷社です。

ご祭神宇賀御魂神(うかのみたまのかみ)
主なご利益五穀豊穣、商売繁盛

住吉龍神社

こちらが住吉龍神社です。

両側には狛犬ならぬ、狛龍がいます。

扁額には「豊玉龍神社」とあります。

ご祭神の「豊玉姫」から来ているのでしょうか?

ご祭神豊玉姫神(とよたまひめ)
火産霊神(かぐつち)
主なご利益水の守護、火難除け