若宮住吉神社

若宮住吉神社の基本情報

若宮住吉神社の社殿
若宮住吉神社の社殿

住吉大社を総本社とする住吉信仰の神社。

住吉大社を「本宮」とし、住吉大社に準じ正しく信仰を継承する宮(若宮)として、「若宮」の冠が付託されたと言われています。

そのためこの地域では「若宮さん」「若宮のすみよしさん」などと呼ばれ親しまれています。

何度もの焼失・再建を経て、昭和の終わり頃から社殿の再建、境内の整備などがなされ、現在の若宮住吉神社となりました。

そのため境内も社殿も非常に新しくきれいです。

正式名称住吉神社(すみよしたいしゃ)
英)Sumiyoshi Shrine
通称若宮さん、若宮住吉神社
所在地〒561-0811
大阪府豊中市若竹町1丁目22-6
電話06-6863-0025
参拝時間(開閉門)常時開放
授与所受付時間日中
定休日なし
公式サイトhttps://www.wakamiyasumiyosi.com/
神社めぐり

由緒・歴史、主な御利益

創建慶長20年・元和元年(1615年)
ご祭神 住吉三神(すみよしさんじん)
[ 底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)]
息長足姫命(おきながたらしひめのみこと: 神功皇后 )
社格等旧村社
主な御利益厄除け、招福開運、交通安全、安産
総本社住吉大社

時の権力者によってご祭神が変わってきたという不思議な由緒を持っている神社です。

元々この地には大僧正「行基」が興した「石連寺」があったとされています。

平清盛が「石連寺」 を滅ぼし、この地に「厳島神社」を勧請されました。

平家が没落し、源氏の時代になり、源氏の守り神である八幡三神を祀る 「正八幡宮」となました。

現在の住吉神社となったのは、「大阪夏の陣」の真っ只中にあった慶長20年・元和元年(1615年)です。

豊臣家が滅亡したのが5月8日。
そのわずか4日後の5月12日に創祀されました。

このような由緒があることから、境内には厳島神社、八幡神社も摂社として御鎮座されています。

主な祭礼、行事

  • 歳旦祭(1月1日)
  • 古神札焚上祭(1月15日)
  • 節分祭(2月3日)
  • 夏季例祭 – 夏祭り-(7月30日)
  • 秋季例大祭 – 秋祭り-(10月10日)
  • 七五三参り(10月中旬~12月初旬)
  • 月次祭(毎月1日)

御朱印について

若宮住吉神社の御朱印
若宮住吉神社の御朱印

こちらが若宮住吉神社の御朱印です。

シンプルですが、住吉信仰の神の使いである「ウサギ」がかわいいです。

初穂料は「お気持ち」です。

300~500円ほどお納めすればいいでしょう。

若宮住吉神社の社務所
若宮住吉神社の社務所

御朱印はこちらの 神職さんご一家の住居兼社務所でいただけます。

若宮住吉神社の社務所窓口
若宮住吉神社の社務所窓口

こちらの小窓が社務所です。

誰もいない場合は窓の右横にあるインターホンを押すと出てきてくれます。

行き方・アクセス

一の鳥居から社殿まで50段ほどの石段があります。
エレベーターなどもないので、足の不自由な方や車椅子での参拝は難しいです。

電車・バスでの行き方

最寄り駅は、北大阪急行鉄道「緑地公園駅」です。

ただし徒歩だと緑地公園駅から若宮住吉神社まで15~20分程度かかります。

緑地公園駅前からバスも出ています。

阪急バス「豊中病院線64系統」の「加島駅前」行きに乗車、3分ほど乗り、バス停「若北会館前」で下車、バス停から徒歩1分です。

ただし、緑地公園駅前からのバスは非常に本数が少ないので注意してください。

緑地公園駅前の時刻表|阪急バス

車での行き方・駐車場

駅からはちょっと遠いですし、バスの本数も少ないので若宮住吉神社へは車で行くのがいいでしょう。

若宮住吉神社の入道
若宮住吉神社の入道

大きな「住吉神社」の看板が目印です。

 若宮住吉神社の駐車場
若宮住吉神社の駐車場

コンクリートできちんと舗装されている、車4台分ほどの無料駐車場が完備されています。

参拝ガイド(境内の主な施設・見どころの紹介)

若宮住吉神社の社殿や境内社など主な施設の紹介をしています。

神社の入り口(鳥居・神門など)

  若宮住吉神社の一の鳥居
若宮住吉神社の一の鳥居

こちらが一の鳥居です。

石でできたきれいな鳥居です。

若宮住吉神社の境内に向かう階段
若宮住吉神社の境内に向かう階段

鳥居をくぐって石段を上がります。

手水舎

 若宮住吉神社の境内
若宮住吉神社の境内

石段を上がったところです。

左手に見えるのが手水舎、右手に見えるのは古神札納所です。

若宮住吉神社の手水舎
若宮住吉神社の手水舎

こちらが手水舎。

奥に見えるのが社務所です。

若宮住吉神社の二の鳥居
若宮住吉神社の二の鳥居

社殿へは二の鳥居をくぐった後、さらに20段ほどの階段を上がります。

拝殿・本殿

若宮住吉神社の社殿
若宮住吉神社の社殿

現在の社殿は昭和50年に再建されたものです。

戦後の混乱の中、神社全体が荒廃したこともありましたが、昭和の終わり頃から氏子、崇敬者の尽力により、境内の整備、社務所・社殿の再建が進み、現在の姿になったとされています。

若宮住吉神社の狛犬
若宮住吉神社の狛犬

社殿の前には両側に2匹ずつ狛犬が鎮座しています。

この狛犬は親子ではないか?と伝承されています。

全国的にも親子の狛犬はかなり珍しいです。

若宮住吉神社のなでうさぎ
若宮住吉神社のなでうさぎ

社殿にはかわいい「なでうさぎ」もあります。

住吉神社では神功皇后が住吉大神を祀った日 (住吉大社の創建日) が、辛卯年の卯月の上の卯日だったご縁から、うさぎが神の使いとされています。

神使兎像

「神使兎像」- 若宮住吉神社のパンフレットより
「神使兎像」- 若宮住吉神社のパンフレットより

由緒正しい住吉信仰の継承社には神使「兎」像が残されているとのこと。

若宮住吉神社には3体の兎の瓦が残されています。

残念ながら普段は大切に社務所に保管されており、直接、見ることはできませんでした。

社務所で神職さんにお願いすればタイミングによっては、出していただき見ることができることもあるようです。

どうしても直接みたい方は事前に電話で問い合わせしておくとよいでしょう。

摂末社

由緒にもあるように、若宮住吉神社のあるこの地は元々住吉神社だったわけではなく、平家の時代には厳島神社、源氏の時代には正八幡宮と時代の変化とともに様々な神を祀っていました。

そのため境内には関連の深い摂末社が多く合祀されています。

水分神社(旧厳島神社)

若宮住吉神社の摂社「水分神社(旧厳島神社)」
若宮住吉神社の境内社「水分神社(旧厳島神社)」

元々、平家の時代に平清盛がこの地に厳島神社を勧請したとされています。

後に弁財天となって、現在は水分社となっています。

ご祭神罔象女神(みずはのめのかみ)
主なご利益農耕守護、祈雨・止雨

八幡神社(旧正八幡宮)

若宮住吉神社の境内社「八幡神社(旧正八幡宮)」
若宮住吉神社の境内社「八幡神社(旧正八幡宮)」

平家が没落し、源氏に時代になったことで、八幡三神を祀る神社へと変わっていきました。

厳島神社のご祭神を境内に祀る形で、正八幡宮として存在していたと考えられています。

ご祭神誉田別尊(ほむたわけのみこと)
主なご利益国家鎮護、家内安全、厄除、災難除など

稲荷神社

若宮住吉神社の境内社「稲荷神社」
若宮住吉神社の境内社「稲荷神社」

稲荷神社を祀られることになった経緯は不詳ですが、中世以降に御鎮座に至ったと考えられています。

ご祭神宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
主なご利益五穀豊穣、商売繁盛

薬祖神社

若宮住吉神社の境内社「薬祖神社」
若宮住吉神社の境内社「薬祖神社」

大阪道修町・少彦名神社より勧請され近年、御鎮座されました。

少彦名神社の氏子の方の邸内にあったお社を移築したとのことです。

ご祭神少名彦命(すくなひこなのみこと)
主なご利益健康長寿、病気平癒

狸塚

若宮住吉神社の狸塚
若宮住吉神社の狸塚

かわいらしい狸さんもちょこんと祀られていました。