桜宮神社(櫻宮)

桜宮神社(櫻宮)の基本情報

毛馬桜宮公園の桜並木や造幣局の桜の通り抜けなど、桜の名所として人気の大川沿いの桜ノ宮にある神社です。

古くからこのあたりは桜の名所として知られており、境内にも桜が植えられておりお花見の時期になると桜が咲き乱れ大変美しい境内となります。

国家安寧の神「天照大御神」や武運の神「八幡大御神」などを祀っており、もともとは寝屋川を挟んで大阪城の北側に鎮座していたことから大阪城の守護社として豊臣氏、徳川氏の崇敬を集めていました。

当神社の北1.5kmほどにある櫻宮御旅所には平安時代の武将「渡辺 綱(源綱)」が馬を繋いだという樟の跡があり、多くの武士が武運長久、必勝祈願に訪れたであろう武運の神社でもあります。

現在は周辺にファッションホテルが立ち並び多くのカップルのデートスポットにもなっています。

正式名称櫻宮(さくらのみや)
英)Sakuranomiya
※宗教法人としての登記上は新字体の「桜」です。
通称桜宮神社
所在地〒534-0027
大阪府大阪市都島区中野町1丁目12−32
電話06-6351-6607
参拝時間(開閉門)常時開放
授与所受付時間9:00~17:00
公式サイトなどなし
創建不詳
社格等旧郷社
系列・信仰
神社めぐり

由緒・歴史

幾度の洪水で社殿や社記などの記録も流されてしまったため詳しい創建の歴史は不明です。

言い伝えによると、もともとは東生郡(東成郡)野田村「小橋」櫻の馬場字「宮田」の氏神として祀られたのが始まりとされています。

東成郡野田村は現在の大阪市都島区東野田町あたり(京橋駅周辺)にあった村で、神社があったのは都島区と城東区に境にある桜小橋あたりではないかと思われます。

元和6年(1620年)の大和川の洪水(参考:大和川の歴史|柏原市)により社殿が流され、中野村(現在のJR環状線 桜ノ宮駅直下の地)に漂着しました。

そのままその地に祀られましたが寛文6年、延宝2年と2度の洪水に遭い、低地であったため社地には適さないということで現在の地へ遷座しました。

野田村宮田にあった頃より大阪城の守護社として豊臣氏、徳川氏の崇敬を受けておりたびたび祈願供御の儀式を行っていたとされています。

明治になると郷社となり神饌幣帛料供進社(例祭等の際、地方公共団体の神饌幣帛料の供進を受けられる神社)に指定されました。

1907年(明治40年)以降、兎我野町の若宮八幡宮、鯰江町の新喜多神社、毛馬町の八幡大神宮、善源寺町の産土神社を合祀しています。

ご祭神

天照大御神
八幡大神
仁徳天皇

主なご利益

不明

主な祭礼、行事

日程行事
1月1日歳旦祭
1月2日平和祭
1月3日四方拝祭
1月15日左義長祭
とんど
1月第2月曜日成人式
2月節分節分年越祭
2月11日紀元節祭
2月23日天長節祭
4月中旬日櫻花祭
4月29日昭和の日
5月3日憲法記念日祭
5月5日こどもの日祭
6月30日夏越大祓
7月20日・21日夏祭礼
9月第3月曜日敬老の日祭
10月20日・21日秋祭礼
11月3日文化の日
11月15日(前後の土曜日)七五三祝祭
11月23日新嘗祭
12月31日師走大祓
毎月1日・15日月次祭

御朱印

「押し照るや 浪速の澱の 川上鎮座」と和歌が書かれた御朱印をいただけます。

「櫻宮」の印と「桜」の神紋です。

2月は「梅見月」だそうです。

こちらの社務所でいただけます。

インターホンを押せば出てきてくれます。

初穂料は500円です。

行き方・アクセス

電車・バスでの行き方

JR環状線「桜ノ宮駅」より徒歩7分
JR東西線「大阪城北詰駅」より徒歩約10分

車での行き方・駐車場

一応、境内に車を停められるスペースがあり、上図のような看板があります。

参拝者でも駐車していいかどうかはちょっと未確認です。

境内のご紹介

境内には祖霊社、八柱神社、早馬稲荷神社の3社の境内末社があります。

また当神社より北へ1.5kmほど行くと櫻宮御旅所があります。

入り口

神社の南側に参道が伸びており年季の入った石造りの神明鳥居があります。

この鳥居は文化6年(1809年)に奉納されたそうです。

参道には寛政元年(1789年)に奉納された石灯籠など、江戸時代からの石塔などが多く残されています。

一旦、一般道路を挟んで注連注が建っています。

神社の西側にも鳥居があります。

こちらは文政9年(1826年)に奉納されたものとのこと。

社殿

1945年(昭和20年)の大阪大空襲によって社殿は全焼し、戦後に再建されました。

八柱神社

以下の8柱の神様が祀られています。

御祭神ご利益
目神八幡大神病気平癒(眼の病)
恵比須大神商売繁盛
菅原大神学業成就
玉津嶋大神国土安全・身体健康
琴平大神豊漁祈願・交通安全
住吉大神海運安全・交通安全
春日大神家内安全・芸事成就
八幡大神五穀豊穣・武運長久

祖霊社

先祖の英霊を祀っている祖霊社です。

ご祭神
主なご利益国家安寧・先祖崇敬

早馬稲荷神社

社名の由来、由緒等不明です。

ご祭神
主なご利益商売繁盛
安産祈願

遥拝所

境内の隅に隠れるように穴の空いた石碑が建っている「遥拝所」があります。

石柱に「昭和十五庚辰年紀元節」と記されていることから、神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を祝った行事で建立されたと思われます。

紀元二千六百年記念行事(きげんにせんろっぴゃくねんきねんぎょうじ)とは、1940年(昭和15年)に神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を祝った一連の行事を指す。

紀元二千六百年記念行事|Wikipedia

神武天皇が祀られている奈良県の橿原神宮への遥拝所だと思われます。